「連棟住宅を相続したものの、売れるのか不安」「隣の家とつながっていて、自分の意思だけで売れるのか分からない」——連棟住宅(テラスハウス・タウンハウス・長屋)の売却には、一戸建てやマンションにはない独特の難しさがあります。
ポイントになるのは、建物の切り離しができるか、再建築不可かどうか、住宅ローンが使えるか、そして隣戸との権利関係の4つです。これらを理解しないまま売り出すと、買い手がつかず時間ばかりが過ぎてしまいます。
この記事では、連棟住宅が売りにくい理由を整理したうえで、現況のまま仲介で売る方法・買取業者に売る方法・隣戸と協調して売る方法などの選択肢を比較します。長屋との違いにも触れながら、京都で連棟住宅を売却するための実践的な道筋を解説します。
連棟住宅とは?テラスハウス・タウンハウス・長屋の違い
連棟住宅とは、複数の住戸が壁を共有して一棟につながっている建物の総称です。建築基準法上は「長屋」に分類されることが多く、「連棟式建物」「二戸一」「三戸一」などと呼ばれることもあります。京都の中心部には、こうした連棟形式の町家や古い住宅が今も数多く残っています。一般に「連棟住宅」と呼ばれるものは、権利形態によって主に次の3タイプに分けて理解すると整理しやすくなります。
| タイプ | 土地の権利・特徴 |
|---|---|
| テラスハウス | 各戸が専用の敷地(区分された土地所有権)を持つ。権利関係は比較的シンプルで一戸建てに近い |
| タウンハウス | 1つの敷地を全戸で共有(敷地は共有持分)。権利関係が複雑になりやすく売却のハードルが高め |
| 長屋(連棟式建物) | 建築基準法上の「長屋」。複数戸が一体構造で、切り離しや再建築の制約が問題になりやすい |
このように、同じ「連棟住宅」でもテラスハウスは一戸建てに、タウンハウスはマンションに近い権利構造を持ちます。ご自身の物件の登記簿・公図を確認し、土地が単独所有か共有かを把握しておくことが、売却方針を決める第一歩です。

連棟住宅の売却が「難しい」と言われる4つの理由
1. 切り離しに隣戸の承諾が必要
連棟住宅は隣戸と壁・柱・梁などの構造を共有しているため、自分の住戸だけを物理的に「切り離す」のは容易ではありません。切り離し工事を行うと、これまで内壁だった隣家の壁が外壁になり、雨風にさらされることになります。そのため隣戸(隣接する所有者)の承諾が必要になり、関係者全員との調整が前提となります。さらに、切り離した側の壁の補修には柱の補強・断熱材・サイディングなどの作業が必要となり、目安として100万円以上かかるケースもあります。
2. 再建築不可になりやすい
建築基準法では、建物の敷地は幅員4m以上の道路に2m以上接していなければならない(接道義務)と定められています。連棟住宅は1つの敷地に複数戸が建っていることが多く、自分の住戸を切り離すと、その敷地が接道義務を満たせなくなる場合があります。接道義務を満たせない敷地は再建築不可となり、新築・建て替え・増改築ができません。建て替えられない物件は買い手にとって用途が限られるため、需要が下がり、売却価格にも大きく影響します。
3. 住宅ローンの審査が通りにくい
再建築不可であったり、築年数が古く担保価値が低く評価されたりすると、金融機関は連棟住宅を担保として高く見ません。その結果、買い手が住宅ローンを利用しにくくなります。住宅ローンが使えないと、買える人が現金購入者や投資家などに絞られてしまい、買い手の母数そのものが減ってしまいます。
4. 隣戸との権利関係が複雑になりやすい
タウンハウスのように敷地を共有している場合や、長屋で土地・建物の権利が入り組んでいる場合、売却にあたって他の所有者の同意や調整が必要になることがあります。境界が曖昧だったり、共用部分の取り決めがなかったりすると、買い手が将来のトラブルを警戒して敬遠しがちです。こうした権利関係は素人判断が難しく、連棟住宅の取引実績がある不動産会社に早い段階で現況を見てもらうことをおすすめします。
連棟住宅の主な売却方法を比較
連棟住宅には、状況に応じて複数の売却方法があります。「高く売りたいのか」「早く確実に売りたいのか」というご自身の優先順位に合わせて選ぶことが大切です。
| 売却方法 | 向いているケース | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 現況のまま仲介 | 築古でも立地が良い、現金やリフォーム前提の買い手が見込める | 相場に近い価格を狙いやすい | 買い手が限られ、売却まで時間がかかりやすい |
| 買取業者に売却 | 早く・確実に手放したい、再建築不可など事情がある | 隣戸交渉や契約不適合責任の負担を抑え、短期で現金化できる | 仲介より価格は下がる傾向(相場の6〜8割程度になることも) |
| 隣戸と協調して売却 | 隣戸も売却・拡張に前向き | 複数戸まとめて売ることで土地として価値が上がる | 全員の合意形成と交渉に時間がかかる |
| リノベ向けに売却 | レトロな雰囲気や立地に魅力がある | 古さを価値に変え、合致する買い手層を開拓できる | ターゲットが限られ、見せ方の工夫が必要 |
なお、買取価格は物件状況により大きく変わるため、「6〜8割程度」はあくまで一般的な目安です。実際の金額は必ず査定で確認してください。仲介と買取の両方に対応している会社であれば、まず仲介で挑戦し、難しければ買取に切り替えるといった柔軟な進め方も可能です。

連棟住宅を売却する流れ【5ステップ】
権利関係と物件状況を確認する
登記簿・公図・測量図などで、土地が単独所有か共有か、接道状況、再建築の可否を確認します。連棟全体の構造や隣戸との関係も整理しておきましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼する
連棟住宅は会社によって評価が大きく分かれます。連棟・長屋・訳あり物件の実績がある会社を含め、複数社に査定を依頼して相場観をつかみます。
売却方法を決める
現況仲介・買取・隣戸協調・リノベ向けなどから、希望に合った方法を選びます。必要なら隣戸との協議もこの段階で進めます。
媒介契約・売買契約を結ぶ
仲介なら不動産会社と媒介契約を結び、買い手と条件交渉のうえ売買契約を締結します。買取なら業者と直接契約します。契約不適合責任や境界の取り決めもここで明確にします。
決済・引き渡し・登記
代金の決済と同時に物件を引き渡し、所有権移転登記を行います。余裕を持って進めるのが安心です。
連棟住宅の売却を相談できる京都の不動産会社
連棟住宅の売却は、切り離しの可否・再建築不可・隣戸との権利関係といった専門的な論点が絡むため、連棟住宅や訳あり物件の取り扱いに慣れた会社を選ぶことが成功の近道です。京都で相談するなら、地域の事情に精通し、仲介・買取の両方に対応できる会社が安心です。
1.株式会社トライアセット

株式会社トライアセットは、京都市中京区に本社を置く不動産売却・買取の専門会社です。仲介と買取の両方に対応しているため、「できるだけ高く売りたい」「とにかく早く・確実に手放したい」といった売主それぞれのご希望に合わせて、最適な売却プランをご提案できます。一般の不動産会社では敬遠されがちな連棟住宅や長屋についても、構造や権利関係を正確に読み解いたうえで現実的な出口をご提示します。
相続した物件・空き家・古家・長屋・狭小地・訳あり物件といった、売りにくい不動産の取り扱いを得意としているのが大きな強みです。切り離しの可否や再建築不可、隣戸との権利関係といった連棟住宅特有の論点にも精通しており、秘密厳守・スピード対応で売主に寄り添います。京都で連棟住宅の売却にお悩みなら、まずは無料査定からお気軽にご相談ください。
- 京都市中京区に本社を置く地域密着の売却・買取専門会社
- 仲介・買取の両方に対応し売主に合った出口を提案
- 相続・空き家・古家・長屋・狭小地・訳あり物件に強い
- 切り離しや再建築不可など連棟住宅特有の論点に精通
- 秘密厳守・スピード対応で安心して任せられる
| 会社名 | 株式会社トライアセット |
|---|---|
| 公式HP | 公式サイトで査定依頼 > |
| 所在地 | 京都市中京区釜座町22 ストークビル三条烏丸207 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00(定休:日・祝) |
| 電話番号 | 075-741-8970 |
| 特徴 | 京都の不動産売却・買取専門 / 仲介・買取の両対応 / 秘密厳守・スピード対応 / 相続・空き家・狭小地・古家・長屋・訳あり物件に強い |
よくある質問(Q&A)
Q. 連棟住宅は本当に売れないのでしょうか?
A. 「絶対に売れない」わけではありません。再建築不可や住宅ローンの使いにくさで買い手が限られるのは事実ですが、現金購入者やリノベーション目的の買い手、買取業者、隣戸など、適切な相手に届ければ売却は十分可能です。物件の状況に合った売却方法を選ぶことが重要です。
Q. 自分の住戸だけを切り離して売ることはできますか?
A. 構造上つながっているため、切り離しには隣戸の承諾が必要で、補修費用や強度低下への補償が問題になることがあります。接道義務を満たせず再建築不可になるリスクもあるため、切り離しを前提にする前に、現況のまま売る方法も含めて専門会社に相談することをおすすめします。
Q. 隣の家と一緒に売ったほうが高くなりますか?
A. 隣戸も売却に前向きであれば、複数戸をまとめて売ることで「一棟」「土地」として評価され、買い手の需要が広がり価格が上がる可能性があります。ただし全員の合意形成に時間がかかるため、不動産会社のサポートを受けると進みやすくなります。
Q. 古くて傷んだ連棟住宅でも査定してもらえますか?
A. はい。古家や傷んだ物件、空き家、長屋なども査定可能です。トライアセットは古家・長屋・訳あり物件の取り扱いを得意としており、現況のまま買取できるケースもあります。まずはそのままの状態でご相談ください。
Q. 相続した連棟住宅をできるだけ早く手放したいです。
A. 早期・確実な現金化を優先するなら、買取が有力な選択肢です。買取は隣戸交渉や契約不適合責任の負担を抑えやすく、短期で売却を完了できます。仲介と買取の両方に対応する会社なら、価格と早さのバランスを見ながら最適な方法を提案できます。
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まとめ:連棟住宅は「正しい売り方」で十分に売却できる
連棟住宅(テラスハウス・タウンハウス・長屋)の売却が難しいとされるのは、切り離しに隣戸の承諾が必要・再建築不可になりやすい・住宅ローンが通りにくい・隣戸との権利関係が複雑という4つの理由が重なるためです。しかし、これらは「売れない」理由ではなく、「売り方を工夫すべき」理由です。
現況のまま仲介で売る、買取業者に売る、隣戸と協調してまとめて売る、リノベ向けに見せ方を変える——状況に応じた方法を選べば、連棟住宅でも納得のいく売却は十分に可能です。京都で連棟住宅の売却にお悩みなら、地域に精通し仲介・買取の両方に対応する株式会社トライアセットの無料査定をご活用ください。











